このブログを運営していく上で改めて、基本的なことを語るのをすっかり忘れていたように思います。

『ディメンションゼロとはどういうゲームなのか?どこが魅力なのか?』

という問いについて、これまでいろいろな答えを返してきました。「あの世界的に有名な天野喜孝先生やCLAMP先生がカードイラストを書き下ろすほどのカードゲーム!」「国内産カードゲームで初となるプロ賞金制度を導入!グランプリの優勝賞金は100万円!」etc・・・

しかしながら、そのいずれもこのゲームの本質についてはあまり語っていないことに気づきました。簡単なゲーム環境・ゲームの流れこそ伝えましたが、じゃあこれは他のカードゲームと違って何が魅力なのか?ということについてはあまり語っていなかったと思います。

そこで、今回のコラムではディメンションゼロを知らない方に対して、ディメンションゼロのゲーム的な魅力についてポイントに分けて語りたいと思います。

★〜Point 1〜 「運ゲー」なカードゲームではない

ディメンションゼロの7割は運ゲーではありません。「運悪く負けてしまった・・・」「事故って負けた・・・」「引きが悪かった・・・」多くのゲームではこんな会話が多く聞こえますが、ディメンションゼロではこういう会話はあまり聞かれません。多くはプレイ(その時の一手)について是か非を問われます。

これは他のゲームで「所詮カードゲームは運ゲー、そんなゲームはつまらない」というカードゲーマーの方には朗報です。一枚の超強いカードで逆転されて負けてしまうゲームをやっていて、「もっと自分の実力で勝った気になりたい」という方にはピッタリのゲームと言えるでしょう。

しかしながらこういうと、「じゃあ実力が無ければ100%勝てないじゃないか」と考える方も多いと思いますが、その点はご安心ください。完全に実力勝負、というゲームでもありません。運のポイントはあります。

たとえるならマージャンのようなものでしょうか。与えられた牌で役を作るまでは技巧の面が多く必要ですが、そのツモってきた牌にも当然影響されます。どんなにプロでもツモってきた牌がゴミなら上がることはできません。でも上がることはできませんが、切り抜け方で技巧が問われます。

これはあくまで盤面上の話ですが、ディメンションゼロはそれに加えてデッキの構築があります。デッキの構築もまた楽しみの一つと言えるでしょう。戦い方、自分が好きなプレイスタイルの確立・選択の自由というカードゲーム独自の楽しみ方がありながら盤面上の選択による奥深く幅広い戦略性、そして「そこに影響される運の良し悪し」と、すべてが絶妙なバランスで組み合わさってできているこのゲームは、あなたを必ずや虜にするでしょう。

★〜Point 2〜プランシステムで、手札や行動を増やせるという喜びを!

他のカードゲームだと、「何もできない、ターンエンド」という苦痛のターンが必ずあります。先の話ではないですが、そこもそのカードゲームが運ゲーと言わしめる所以です。手札が尽き、何もできないエネルギー(マナ)があるだけ・・・という状態はプレイヤーにとってみれば非常にストレスです。そこに注目したのがディメンションゼロのプランシステムです。

「プラン」とは、『自分のデッキの一番上にあるカードを1エネルギーを払うことで手札にあるかのように使ってもよい』というルールです。自分のターンにしか使えない等のいくつかの制限がありますが、これによって自分の手札を使うことなく温存しておくことができます。

この為、何もできないというターンが実質存在しませんので、比較的ストレスがなく遊ぶことができるのです。また、このプランは気に入らないカードが来たら更新する(そのカードを墓地に送って新しいカードをめくることができる)ことができるので、実質エネルギーさえあれば無限の手札を得ているのと同意義なのです。

★〜Point 3〜相手のターンに自分のカードをプレイすることができることで、奥深い駆け引きが楽しめる!

ディメンション・ゼロは、多々あるカードゲームの特性に当てはめるならば主にマジック:ザ・ギャザリング(以下MTG)とデュエルマスターズ(以下DM)に近いゲームです。

このゲームの、カードのプレイや解決方法はMTGのスタックルールを採用しています。例えば遊戯王ではモンスターカードのプレイ(モンスターの召喚)にはチェーンを積むことができず、特定のカウンター罠がプレイされない限りは即座に解決されますが、MTGではすべてのカードがプレイされれば、必ず対戦相手に何かのアクションを起こすことができる権利が与えられます。このルールがあるため、基本的にいつでも使うことのできるインスタントという種類のカードやクリーチャーの能力を、カードのプレイに合わせて使った時は後から使ったプレイヤーが得をするようにできています。簡単に言ってしまえば、UNOで相手が出してきたDraw Twoに対してこちらもDraw Twoで返してあげれば相手が一方的に4枚引かされて損をしてしまう、みたいな感じです。あるいはじゃんけんで相手が出す手を先に見てしまえば、こちらは必ず勝てる手を相手に出すことができる、ようなものです。

ディメンションゼロでは、ほとんどのカードやカードの能力はいつでも使うことができます。先ほど書いたように、アクションに対してアクションで返した側は一方的に得をすることができます。

このゲームには大事なことが2つあります。一つ目に大事なことは『いかに相手をひきつけ、一番得をするタイミングでカードをプレイできるか?』ということなのです。

そのため中盤・終盤の、エネルギーや手札が無い状態は相手にいいようにされてしまうので、非常に危険な状態だと言えます。勝つためには、このように相手の手札やエネルギーを空にして隙を作るように動き、逆に負けないためには、常に手札をキープしておいて隙を作らせないように動くことが求められるのです。

二つ目に大事なことは、このゲームではダメージがそのままエネルギーとなってしまうという点です。つまり勝利条件を満たそうとすればするほど、行動力の差で相手が有利な立場になってしまうのです。この点においてデュエルマスターズでは、シールドという物がその役割をはたしていて、攻撃を受ければこのシールドがそのまま手札となります。場合によってはシールドトリガーという能力で一気に攻撃側が不利になってしまうことも多々あり得ます。つまり、ただ単純に攻撃を繰り返すだけではいずれ手詰まりで負けてしまうのです。

このため、デュエルマスターズの基本的な勝ちパターンは、『相手とのアドバンテージ(相手よりもすぐれている点のこと。具体的には手札・マナ・クリーチャーの質の差の事)を圧倒的に広げて勝つ』『一斉に攻撃すれば1、2ターンで相手を殺せる、というくらいまでクリーチャーを展開して勝つ』『相手の場が整わないうちに超速攻で相手を倒す』などとなっています。また、手札がそのままマナとなることから、手札の差は何よりも大事なので、序盤は速攻デッキでない限りは不用意にシールドを破壊しないことが定石となってます。

この点はディメンション・ゼロにもそっくり当てはまるポイントです。攻撃するにも防御するにも何よりもまずエネルギーが必要なディメンションゼロにおいて、何の準備もなく攻撃を行って相手のエネルギーを増やすことは、間違いなく自分の首を絞める結果となってしまいます。

ここから少し、勝つための定石の説明になってしまうのですが、デュエルマスターズ同様、ディメンション・ゼロでも勝ちパターンは、『相手とのアドバンテージ(手札・エネルギー・場にいるユニットの質や枚数の差)を圧倒的に広げて勝つ』『一斉に攻撃すれば1、2ターンで相手を殺せる、というくらいまで大型ユニットを展開して勝つ』『相手の場が整わないうちに超速攻で相手を倒す』など、です。

一番自分が得をするタイミングで相手のカードのプレイを邪魔してアドバンテージを広げ、相手とのアドバンテージ差が十分に広がったら初めてスマッシュに行って勝利するゲーム、それがディメンションゼロの駆け引きですが、この駆け引き、つまりアドバンテージの取り合いが非常に熱く奥深いゲームなのです!



いかがでしたでしょうか?カードゲームをやっている方ならぜひ一度プレイしてみることをオススメいたします。本格的にやる前に少しだけ、そう、それが5000円デッキだけであってもかまいません。

基本構成はMTGに近いものなので、MTGのユーザーにはぜひ一度触れてもらいたいと思います。あとはガンダムウォーもそうですね。遊戯王の方はちょっと本質が異なるゲームですので気に入ってもらえるかどうかはわかりますが、基本的なカードゲームの戦略がすべて詰め込まれているゲームですので、今やっているゲームが必ず強くなると思います。

では、願わくば楽しいディメンションゼロライフが訪れることを・・・。

コメント

nophoto
通りすがり
2007年12月16日17:07

今からはじめたいのですが、最初は何を買えばいいのでしょうか?それとカードはどんなところで売ってるのでしょうか?普通のスーパーなどで売っていますか?

とみー(しろたん)
とみー(しろたん)
2007年12月17日21:33

>通りすがりさん
最初は、今なら間違いなくオールスターデッキ「Driver」かオールスターデッキ「Sniper」をオススメします!
どちらか一つあれば、ディメンションゼロを長く楽しむことができます。

ディメンションゼロのカードは、お近くのカードショップ(金券ショップのことではありません。注意)、またはファミリーマート、スーパーなどで売っています。どこに住んでいらっしゃるかにもよりますが、もし近くにそういったお店が無ければ、ネット通販がよいです。取扱店舗で有名なのは「カードキングダム」という店舗ですので、こちらに問い合わせることをオススメします。(検索すれば出てくると思います)

nophoto
通りすがり
2007年12月22日13:28

コメントありがとうございます関東在住でファミマありますレジのところにはカードが置いてありませんが、店員に言えば出してくれるものなのでしょうか?言って無かったらかなり恥ずかしいです。

とみー(しろたん)
とみー(しろたん)
2008年1月5日0:12

たいていのところは客の見える位置に置いてあるはずですから多分そこにはないですね。

個人的には関東在住(ただ、都内近郊かどうかにもよりますが)コンビニよりもカードショップに行かれた方がよいと思います。カードゲームの専門店なので、コンビニで買うよりは絶対いいです。コンビニで買うよりも恥ずかしいものでもありません。

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