前回のコラムより、ものすごく時間が空いてしまいましたが、最後の章に触れて行きたいと思います。

3 ディメンションゼロのこれからの商品展開について

これまで、ディメンションゼロの新弾は基本的にグランプリクラスの大型大会終了後2週間以内に発売されていました(グランプリ8は除く)基本概念としては新弾発売→調整期間としてグランプリ予選が開催される→新弾環境の締めくくりとしてのグランプリという流れで、毎回のようにグランプリに参加するプレイヤーにとってはこの形が一番理想的であり、ごく当たり前のようであったからこそグランプリ8後の予選期間の設立にはあまりいい意見は聞かれませんでした。

しかし今回の決定で、ディメンションゼロは競技性よりもユーザーへの間口を広げる方向へと移行することとなりました。大会スケジュールも今までのものとは大きく変わり、グランプリに変わるレベルの大会は日本選手権が年2回となります。(来年のツアートライアルは今のところ未知数なので)

そうすると、ディメンションゼロの商品スケジュールにも影響が出るのではないのか?と私は考えます。なぜなら、今までは『新弾の意義=グランプリなどの大型トーナメントで常に新しい環境をプレイヤーに提示し、競技TCGとして純度の高いものにしていく』という公式があり、そのおかげでディメンションゼロはグランプリでここまでの規模を確立することができたからです。これが、例えば年2回の日本選手権、今年の11月からのスケジュールで考えていきますと、

10月:フォースセンチュリーベーシックパック発売

11月:フォースセンチュリーベーシック発売直後環境にて日本選手権(秋)が開催される

(空白)

1月:フォースセンチュリーエキスパンション1発売

(空白)

4月:フォースセンチュリーエキスパンション2発売

5月:フォースセンチュリーエキスパンション2までの環境で日本選手権(春)開催

7月:フォースセンチュリーエキスパンション3発売?

(空白)

となり、グランプリトーナメントの視点から見れば非常に空白の部分が多いことがわかると思います。

この空白が今後どのように扱われていくか、どのように埋まってユーザーへの間口が増えていくのか?個人的な予想を立ててみます。

予想:商品発売スケジュールが広くなる

いたってシンプルな答えです。今までも大型トーナメントに合わせて発売スケジュールを合わせてきたのだから、これからも商品発売スケジュールを合わせていけばいいということです。しかしながら、これは単純に見れば年間で発売されるエキスパンションの量が1つ減るわけですから、ディメンションゼロを知ってはいるがプレイしたり触れたりしているわけではない人から見れば、エキスパンションの数が減る→ディメンションゼロは衰退したんだな、という見方しかされないでしょう。また、企業としてもエキスパンション1つを削った分をどこかで補完できないとつらいでしょう。

しかしながらメリットもあります。もしこの計画が実行されるなら、一年間で発売されるエキスパンションの収録カード数が変わるはずです。

ベーシック:240種類
エキスパンション:130種類

あるいは

ベーシック:220種類
エキスパンション:140種類

こんな感じでしょうか?単純にエキスパンションが150種類に増えるかもしれませんが、テストプレイ等の問題も考えるとこれに近いような形にはなるでしょう。これにより何がメリットになるのかと言いますと、まず第一にブースタードラフトがより楽しめるようになることと、第二に戦略性があまりにも深いディメンションゼロのセオリーを構築・研究する時間が多く存在するようになり、スポットが当たらないカードが使われることでユーザーに親しまれやすくなることが挙げられます。そして第三に、どちらかと言えばシルバーレアよりもレア、レアよりもコモン・アンコモンが強いTCGであるディメンションゼロのエキスパンションがもう少し長く売れる商品になります(今のカードバランスの100種類パックでは、アンコモンとコモンが揃うくらい買っただけで、もう買いたくなくなります)

ブースタードラフトに関しては、収録数が変化することでシルバーレアやレアの封入率も変化するだろう(おそらく、収録数が変化することでシルバーレアというカテゴリーも無くなり、特別なレアは勝利への計略のようなシルバーレア仕様で登場するという形になるのではないかと思います)という副次的効果によって、今までよりもより楽しいブースタードラフトができるのではないかという個人的な予想があります。確かにブースタードラフトは上級者向けの遊びではありますが、できないよりはできた方がいいに決まっています。

第二と第三に関しては同じようなことなのでまとめて説明しますが、ディメンションゼロは本当に奥深いゲームで、やればやるほどプレイングやデッキテクニックなど、新たな発見があるのが魅力的なゲームです。それはビフォアセンチュリーのトライアルスターターを見ても分かるとおりです。そしてその魅力を発見したり慣れるまでにかなりの時間を有します。私がここでデッキ紹介する時も、あくまで自分だったらこのデッキではこのカードをこう使う、という説明をしているだけで他の人から見ればまったく的外れな解説をしている時も多々あると思います。そのくらい楽しいゲームであるディメンションゼロの魅力を初心者の方に説明し、やりこんでもらうには今のスケジュールではテンポが早すぎると正直思います。ただでさえディメンションゼロに慣れているグランプリプレイヤーも、一部のプレイヤーを除けばメタゲームに追い付くのが精いっぱいな状況になっていると個人的には感じています。それならば上記のような商品発売スケジュールになる可能性もあると思うのです。

もしこのCASEが現実となれば、肝心の商品発売とグランプリスケジュールは、10月頭にベーシック発売、そしてツアートライアル、1月に日本選手権(冬)開催、2月頭にエキスパンション1を用いてツアートライアル(+α)、6月頭にエキスパンション2が発売され、8月に日本選手権(夏)という形で行われるでしょう。(もっとも、今年の日本選手権の開催は11月と決まってますけど)

ちなみに個人的にはこの予想は現実になって欲しいな〜と思っています。デッキ紹介のセオリー定着や個人の研究のためにもこの新商品販売スケジュールの方が理想的なので・・・

(予想2は実現不可能であるという結論に辿り着いたので削除いたしました、申し訳ありませんでした)

さて、ディメンションゼロが今後どういう方向へ動いていくのか。それを決めるのはユーザーの一声なのかもしれません。ブログをお持ちの方は、意見があればどんどん書いていった方がよいと思います。

コメント

nophoto
Nantakit
2014年6月25日20:25

We co’lduve done with that insight early on.

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